At Times

定期的にとはいかないが、いま考えていること、かつての仕事などを振り返りながらエッセーを掲載していきたい。時間軸はランダムになるであろうし、ときには一つのテーマで続けていくこともあるかもしれない。

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30–イラストレーションの表現性を振り返る-特別講義から

先日武蔵美グラフィックアーツ専攻の学生に「書物とイラストレーション」「印刷とグラフィックアート・版画」をテーマに講義を行なった。今年は1年生が対象ということで、どのような内容が適切なのか、どう組み立てるか、焦点をどこに合わせるか悩んだ。これ...
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大阪の街を歩く

先日久しぶりに大阪の街を散策した。心斎橋筋から戎橋筋まで、これといった目的もなく歩いたのは何年ぶりだろうか。これまでも大阪の街中に出かけることはあっても、ほとんどが仕事絡みだった。息子が大阪の会社に移ることになり、新居を訪ねがてらの旅で1日...
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29– アウトプットとインプット

昨年9月から再開した研究会が先日4回目を終えた。参加者は7~8名ほどだが、私にとっては想定していなかった収穫があった。参加者からの希望もあり、これまで私が話してきたテーマを4回に分けて講義した。イメージによるコミュニケーションとイメージはど...
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寒さの感じ方

寒さが一段と厳しくなった。一ヶ月ほど前には、季節外れの夏日があったことを思うと肌に刺さるような風の冷たさが応える。  12月はじめに網走に出かけていたが、感覚的には帰ってからの方が寒いと感じてしまう。  網走の屋外は-7°くらいだったが、屋...
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28-デイビッド・ホックニーの眼

東京都現代美術館で開催されている「デイビッド・ホックニー展」をやっと観ることができた。もっと早く出かけたかったのだが、会期中に鑑賞することができて本当に良かったと思っている。ちょうどホックニーの写真を話題にしていたこともあり、9台のカメラを...
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27−絵本のイラストレーション

私が絵本に興味を持ったのは、絵本はことばとイラストレーションが織りなす重層的な空間であることだ。複数のページがもたらす独特の時間と空間の表現に惹かれる。次の画面があることを前提にした構成と展開は、一枚の絵と異なり一冊全体で構想される。テキス...
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久しぶりの講義–2

武蔵美での3回の講義を終えた。翌日は板橋区立美術館ではじまったボローニャ絵本原画展に出かけたが、展示を観ながら講義の後に書いてもらったコメントと合わせて考えさせられることが多かった。 私は〈グラフィックアーツ専攻〉には、絵本の表現に関心を持...
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久しぶりの講義

久しぶりに武蔵美の学生たちを前に講義を行なった。グラフィックアーツ専攻の2年生を対象にしたものだ。 今年の4月に〈版画専攻〉は〈グラフィックアーツ専攻〉に名称を変更した。これまでも版画を学びながら、アートブックや絵本、マンガなどに発展させる...
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26-柏木博さんのこと

柏木博さんが亡くなって1年が過ぎた。このほど刊行された『美史研ジャーナル』18号を読みながら柏木さんの存在の大きさをあらためて感じている。 『美史研ジャーナル』は、武蔵野美術大学 美学美術史研究室が発行する定期刊行誌で、18号には柏木さんを...
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入学式のころになると

4月になると入学式や入社式など新しい年度がはじまる。入学式のころを迎えると身も心も引き締まる思いがする。私にとって、何十年と経験した入学式には特別の感覚があり、朝家を出るときから独特の緊張感を持っていた。卒業式で1年をリセットし、入学式でリ...