ボイトレ・クラブ

今年最後のボイトレ・クラブに出かけた。ボイトレはボイス・トレーニングの略で、声のトレーニングのためのクラブである。
 会員は30名ほどで、いつも20名ほどが参加している。高齢の方が多いが、地域の合唱団に所属している人から発声を楽しむ人など目的はさまざまだ。月1回2時間という気軽さがいい。
 私の場合は、声のトレーニングといっても、歌の発声練習のために参加している訳ではない。大きな声でしゃべることが少なくなり、声の衰えとのどの筋肉が落ちていることを感じていたからである。

 クラブで指導している先生とは地域活動を通して縁があり、誘われたのがきっかけだった。参加してみると、思っていた以上に声は出ないし、音域が狭くなっていることに気づかされた。まだ3回目だが、声はトレーニングによって何歳になっても回復できるものだと痛感している。
 最初の1時間は発声のためのトレーニング、後半は練習曲を歌いながら音の強弱や感情移入の方法などを学ぶ。的確な指導は、理論に基づいていて声を出しながら納得する。毎回最後に懐かしい曲を合唱して終わる。
 参加してよかったのは、声を出すこと歌うことが楽しいということを思い出したことである。この日は12月24日、「聖夜」と「もみの木」を合唱した。
 「聖夜」を合唱しながら、高校生のころ校内の教会で聖歌を歌っていた記憶が蘇った。高校では男性四部合唱団-グリークラブに所属していたこともあり、クリスマスになると聖歌隊にかり出された。あらためて歌うこと、合唱することの楽しさを感じている。